こんにちは。
年始に大きな地震があり、私達のエリアでも南海トラフ地震がいつ起こってもおかしくない状況の中、
家づくりをするものとして耐震については日々知識をアップデートして、より安心してお住まいできるお家を提案していくことが大切だと考えています。
そんな想いもあり、You TubeやSNSで耐震について発信されている構造塾・佐藤先生のグループコンサルティングに去年から参加させて頂いています。
今回はリアル研修ということで、佐藤先生の事務所がある新横浜まで行ってきました。
今回のリアル研修では、改めて耐震基準のこれまでの経緯や液状化についても学んできました。
Next Design Homeでは、最低限の基本性能として耐震等級3を標準として1棟目から建てていますが、きちんと細かく学ぶことで耐震等級3や許容応力度計算の大切さを改めて感じました。
「今回の能登半島地震では、新耐震基準のお家でも倒壊した」というような内容がyahooのニュースにのっていて実際にお客様から質問をうけたこともあります。
『新耐震基準』という名前ですが、実は1981年、43年前にできた基準でそんなに新しい基準ではないこと。
その後、阪神淡路大震災があり、2000年にも基準が見直され新耐震基準にプラス、耐力壁のバランス・接合部の金物などが追加されました。
それが現在、建築基準法で定められている最低限の内容で耐震等級であらわすと「耐震等級1」になります。
「耐震等級1」とは震度6~7レベルの地震にあっても、建物が倒壊せず命が守られるという想定なので繰り返しの地震に耐えたり、その後も住み続けられるという想定ではありません。
耐震等級3とは、一番高い等級で耐震等級1の1.5倍の耐震性能になります。
日本中いつどこで地震が起こってもおかしくない状況でこれからおうちづくりをされる方の想いとして、倒壊せずに命を守ることはもちろんその後も住み続けられるお家を当たり前にイメージしていると思います。
お施主様の想いと建築基準法で定められている耐震等級1の想定にギャップがあるなと改めて感じました。
これまで通り耐震等級3を基本のスペックにしながら災害時停電などが予想される中、断熱性能もあわせて考えるのが大切だと思います。
また、佐藤先生のグループコンサルティングをうけるなかで、構造のルールをきちんとつくることにも取り組んでいます。
最初のプラン提案の段階から、構造を意識してプランをつくるようにしています。間取りや意匠性などを優先して、構造的に無理をしながら構造計算をクリアするのではなく、
基本の構造区画を意識しながらプランニングすることで構造的に安定し、かつ経済的な設計が可能になります。
建築コストが高くなっている今、基礎の形状が複雑になったり、梁などの材料が大きくなって建築費用が高くならないような設計を意識していきたいと思います。
『耐震・断熱・パッシブデザイン・家事動線・収納・インテリア』
家づくりにおいてどれも求められる大事なことなので、常に学びながらレベルアップしていきたいと思います。
それではまた。
chikako Sakuma