こんにちは。
4月に入りリノベーション物件も続々と動き出しています。減築リノベーションは実際に解体がスタートし、古民家の断熱・耐震リノベーションも着工に向けて打合せを進めております。リノベーションは、断熱・耐震・設備・間取りなどどこまで手を加えるかコストとのバランスを見ながら優先順位をつけていくことがとても大切になってきます。
お施主様の暮らしのストレスや、リノベーション後の理想の暮らしをたくさん聞かせて頂きながら、どの部分を優先的にリノベーションしていくか見極めていくようにしています。
お話を伺っていると暮らしのストレスの中で、やはり窓に対するストレスが大きな割合をしめていることが多いです。
「北側にあるこの大きな窓がとっても寒い。でもほとんど使ってないんです…」
「西側にあるこの窓は夏場暑すぎて、ホームセンターですだれを買ってきたけど取付けが手間で…」
「雨戸の開閉が毎日大変で動きも年々悪くなってる」
「窓の結露がすごい。カビも身体に悪そうで嫌」
毎日過ごしていく中で暑い・寒い・結露などのストレスは「窓」が関わっていることが、とても多いです。新築で新しいお家を建てるときには、インテリアやキッチンなどの設備はしっかり選ぶけど窓はよくわからないからおまかせ!とう方も多いかもしれません。
提案する側が窓の性能や窓の重要性をきちんと理解している場合は、おまかせしても大丈夫ですが、あまり重要視していない場合は、後悔ポイントになるケースが多いのでじっくり検討することが大切です。
【窓の検討ポイント】
①窓自体の性能にこだわる。アルミと樹脂のハイブリッドサッシや樹脂サッシなど種類はたくさんありますが、地域の特性などを見ながら、なぜつくり手がそのサッシを採用しているか
②きちんと日当たりのシミュレーションや風の流れを検討しながら、1つ1つの窓の配置や大きさに意味があるか。日当たりが悪いところに大きな窓をつけても熱が逃げていくだけの窓になってしまいます。
③開閉できる窓にするか、明るさの確保だけで開閉しないFIX窓にするか
④窓ガラスにも日射取得を重要視するか日射遮へいを重要視するかで、使い分けが可能です
⑤窓ガラスのサイズや形によって、外観の見え方も変わってきます、ラインをそろえてあげたり位置によって外観のバランスが変わるのでパースなどで確認することが大切です。
⑥風の流れを考えて窓の開き勝手も計画する
⑦窓の設置高さによって外部からの目線も変わってくるので、室内からの使い勝手とのバランスとあわせて検討することが大事
⑧景色を切り取れるところは透明ガラスに見えたくないところは、型ガラスやフロストガラスに。
などなど、実は窓選びは検討することがたくさんあります。何となく窓を設置するのではなく、1つ1つの窓にきちんと意味を持たせることが快適な暮らしに繋がっていきます。
不必要な窓を1つなくすだけでも数万円~数十万のコストカットにもなりますね。
リノベーションで暮らしのお悩みを聞くことは、これから新築を建てる方へのご提案にも繋がっていくので今後も大切にしていきたいなーと下見をしながら改めて思いました!!
ということで、今月も新築にリノベーションに、全力で取り組んでいきます♩♩
Chikako Sakuma