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パッシ部長の『語らせていただきます!』<第5回>建築業界の「現在」と「未来」

2026.05.26
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中東情勢とナフサショック。家づくりへの影響と、今あわてなくていい理由

皆様、大変ご無沙汰しております。パッシ部長の佐久間です。日中の気温がかなり暑くなり夏がやってくるなぁと感じています。きちんと水分補給を忘れず体調管理をしっかりとしないといけないな!と日々暮らしております。

さて、最近ニュースで「中東情勢の緊迫化」や「ナフサショック」という言葉を目にする機会が増えています。

「これから家を建てようと思っているけど、また建築費が上がるの?」
「今すぐ決めないと損をするの?」
「もう少し様子を見た方がいいの?」

そんな不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、世界情勢や原油価格の変動は、住宅業界にも少なからず影響します。ですが、必要以上に心配したり、焦って判断したりする必要はありません。

大切なのは、ニュースの見出しだけで不安になるのではなく、家づくりにどのような影響があるのかを正しく知ることです。

ナフサとは?なぜ住宅に関係するのか

ナフサとは、原油を精製する過程で得られる石油製品のひとつです。

このナフサは、プラスチックや化学製品の原料になります。住宅で使われるものに置き換えると、たとえば以下のような建材に関係しています。

  • 断熱材
  • 給排水管
  • ビニールクロス
  • クッションフロア
  • 塗料
  • 接着剤
  • 樹脂系の建材
  • 一部の住宅設備部材

つまり、現代の住宅は木材や鉄だけでできているわけではなく、石油由来の素材も多く使われています。

そのため、中東情勢の影響で原油やナフサの調達が不安定になると、建材価格の上昇や納期の遅れにつながる可能性があります。実際に、ナフサを原料とする断熱材・配管・塗料などの建材で値上げや出荷制限が懸念されていると報じられています。

建築費はすでに高止まりしている

ここ数年、住宅業界ではすでに建築費の上昇が続いています。

ウッドショック、円安、物流費の上昇、人件費の上昇、設備機器の価格改定など、さまざまな要因が重なってきました。

建設物価調査会の2026年4月データでも、住宅・木造の工事原価指数は2015年平均を100とした場合に149.4となっており、10年前と比べて建築コストが大きく上がっていることが分かります。

今回の中東情勢やナフサショックは、その流れにさらに影響を与える可能性があります。

ただし、ここで大切なのは、
「だから今すぐ家づくりをあきらめるべき」ではない
ということです。

価格が上がる可能性はある。でも、すべてが急に変わるわけではありません

中東情勢の影響で、石油由来の建材価格が上がる可能性はあります。

しかし、住宅価格はナフサだけで決まるものではありません。

住宅の価格は、土地、基礎、構造材、断熱材、外装材、内装材、住宅設備、職人さんの手間、設計、申請、外構など、たくさんの要素が積み重なって決まります。

ナフサの影響を受ける部材がある一方で、すべての建材が同じように一気に値上がりするわけではありません。

また、日本では石油備蓄や代替調達の動きも進められています。資源エネルギー庁は、2026年2月時点で日本には約8か月分の石油備蓄があると説明しており、中東以外からの調達や備蓄の活用も含めて対応が進められています。

さらに、石油業界でも中東以外からの原油・石油製品の調達を進める動きがあり、夏に向けて必要量を確保する見通しも報じられています。

つまり、影響はゼロではありませんが、
「すぐに住宅が建てられなくなる」
「今決めないと大変なことになる」
と過度に不安になる必要はありません。

今、家づくりで大切なのは“焦ること”ではなく“計画すること”

こうした時代に大切なのは、焦って契約することではありません。

大切なのは、家づくり全体の予算を早めに把握し、土地・建物・外構・諸費用まで含めて、無理のない計画を立てることです。

特に最近は、建物本体価格だけで判断するのではなく、以下のような部分まで含めて考えることが大切です。

  • 土地にかかる費用
  • 建物本体価格
  • 付帯工事
  • 外構費用
  • 住宅設備のグレード
  • 断熱・耐震などの性能
  • 補助金や税制優遇
  • 住宅ローンの金利
  • 将来の光熱費

たとえば、建築費が少し上がったとしても、断熱性能や日射取得、間取りの工夫によって、将来の光熱費を抑えられる住まいにすることはできます。

家づくりは、目の前の金額だけでなく、
住んでからの暮らしやすさ、光熱費、メンテナンス費、安心感まで含めて考えることが大切です。

「待つ」のが正解とは限らない

「価格が落ち着くまで待った方がいいですか?」
というご相談をいただくことがあります。

もちろん、家づくりのタイミングはご家族によって違います。

ただ、ここ数年の建築費の動きを見ると、価格が大きく下がるのを待つというより、必要な時期に合わせて、無理のない計画を立てる方が現実的です。

なぜなら、建築費には資材価格だけでなく、人件費、物流費、エネルギー費、金利、法改正、省エネ基準など、さまざまな要素が関係しているからです。

「今は不安だから何もしない」ではなく、
まずは資金計画を立てる。
土地と建物の総予算を知る。
自分たちに必要な広さや性能を整理する。
そういった準備を進めておくことが、これからの家づくりではとても大切です。

安心して家づくりを進めるために

中東情勢やナフサショックのようなニュースを見ると、不安になるのは自然なことです。

ですが、住宅業界ではこれまでも、ウッドショックや資材高騰、設備機器の納期遅延など、さまざまな変化がありました。

そのたびに大切だったのは、正しい情報を確認しながら、設計・仕様・予算・工程を丁寧に調整していくことでした。

家づくりは、ニュースに振り回されて焦って進めるものではありません。

大切なのは、
今の状況を知ったうえで、自分たちにとって無理のない計画を立てること。
そして、信頼できる住宅会社と一緒に、価格や仕様、性能のバランスを見ながら進めることです。

まとめ

中東情勢やナフサショックは、住宅業界にも影響を与える可能性があります。

特に、断熱材、配管、塗料、クロス、接着剤など、石油由来の建材には価格や納期の影響が出ることがあります。

しかし、必要以上に心配しすぎる必要はありません。

国や企業も代替調達や備蓄活用などの対応を進めており、住宅会社側も資材価格や納期を確認しながら、できる限り安定した家づくりができるよう対応しています。

これから家づくりを考える方にとって大切なのは、
焦ることではなく、早めに相談し、正しく計画することです。

今の時代だからこそ、建物価格だけでなく、性能・暮らしやすさ・将来の光熱費・外構まで含めたトータルの家づくりを考えていきましょう。

不安なニュースが多い時代でも、きちんと情報を整理すれば、安心して家づくりを進めることはできます。

Next Design Homeでは、土地・資金計画・建物・外構まで含めて、ご家族にとって無理のない家づくりをご提案しています。
「今、家づくりを進めても大丈夫かな?」と感じている方も、まずはお気軽にご相談ください

NextDesignHomeパッシ部長 佐久間

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