前回までのブログでは、
「暮らしとお金を整理すること」
「ラフプランと土地探しを並行して進めること」
についてお話ししました。
今回は、そこから 具体的に“総額”を整えていくステップ をご紹介します。
① プランをもとに概算お見積りをご提示します
ラフプランにより、
家の大きさ(ボリューム感) が見えてきたところで、
そのプランをもとに概算のお見積りを作成します。
ここで大切にしていることは、
「この金額の中に、どんな仕様や設備が含まれているのか」
が分かる見積りを提示すること。



キッチンの形状や天板の種類・海外製の食洗機などは、金額の増減が大きくなりがちです。
絶対に入れたい設備などがある場合は、この概算見積りの時点で希望のモノを金額に入れておくことをオススメしています。

収納の中の棚板などもしっかりと含まれているかも大切なポイントです。
② 坪単価だけで判断しないこと
家づくりのお話をしていると
「坪単価いくらですか?」と聞かれることがありますが、
実は坪単価はあまり参考になりません。
同じ「坪単価」でも、
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どんなキッチンを選んでいるのか
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断熱等級はどこまで確保しているのか
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収納量は十分にあるのか
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造作家具が含まれているのか
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外構は含まれているのか


によって、“家の質” が大きく変わるからです。
数字より中身。坪単価より“暮らしの内容”。
ここにしっかり向き合うことが大切だと考えています。
③ 建物金額が見えると「土地にかけられる費用」が明確になります
建物の金額が把握できれば、
総額の中から、土地にかけられる予算 がはっきりします。
例えば、
「総額 〇〇万円までで考えたい」 →「建物はこれくらい」 →「土地はこの範囲で探せば安心」
という流れで、この順番が大切です。
家づくりは、建物と土地を“別々ではなくセット”で考えること。
そうすることで、
「買ったのはいいけど、暮らしてから苦しい…」
という状況を防ぐことができます。
④ 総額・プラン・土地・そして“人” に納得いただけたら
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プランの方向性に納得できる
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土地の候補が定まってきた
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総額が無理のない計画になっている
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家づくりの進め方・価値観に共感できる
この4つが揃ったタイミングで、設計契約 へ進みます。
ここからいよいよ、
照明・コンセント・収納・素材・色・サイズ感
といった “暮らしの細部を組み立てる打合せ” に進んでいきます。
家は図面ではなく、暮らしで完成する。
そのための準備を、ここから丁寧に深めていきます。
✎ まとめ
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プランが見えてきたら、まず概算見積りで 金額の“中身”を把握
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坪単価ではなく、どんな仕様・性能・暮らしが含まれているか が大切
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建物金額 → 土地にかけられる費用 → 総額で無理のない家づくり
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納得と安心が揃ってはじめて、設計契約へ
このような流れでNext Design Homeでは家づくりをお手伝いさせて頂いています。
土地のシミュレーションも、プランニングも金額も大きなお買い物だからこそ、どれも大切なポイントです。
Next Design Homeでは、設計契約までは費用を頂かずご提案をさせて頂いています。
ぜひお気軽にお問合せくださいね。
Chikako Sakuma